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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
イルミナルブラッド……——赤目のフェイクファー
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 体が、いやに寒くなってくる——……。


 緊急警報エマージェンシーアラートが鳴り響いているはずなのに、どこか遠い世界の幻影のようだ。


 つまずきそうな足の痛みと、弟の温かい手……自分の不規則な呼吸の音が、いやに現実的リアルだ……。


「どこに行くんですか!!!」


 happi(ハピ)larmcess(ラルムス)のライブスタッフの人に呼び止められて、アタシのあごがシュウジの後頭部にぶつかった。


「痛った……!」

「ごめん!」


「逃げてください!ワープポイントに急いで!」


「わかりました!」


 シュウジがきびすを返す。


「ちょ!」


 迷路みたいな通路の曲がり角を曲がり、シュウジは壁に隠れて向こう側を伺った。


「……ッ!ハァ……ハァ……何!?どうしたの!?」


 アタシは壁にもたれて何とか息をした。


「逃げないと……死ぬんじゃない?」


 今度こそ……。若い弟に警鐘を鳴らすように、アタシは静かに言った。


「……死なないよ。でも、装備しよう。ちゃんと。あね、こっち」


 ライブの舞台装置が放置された倉庫に、アタシたちは隠れるみたいに潜り込んだ。


あねHyLA(ハイラ)のジャケット着て。搭乗外モードで」


 シュウジの体がヒーローものの変身バンクみたいに青く光る。


 両腕にはレイダーとお揃いのガントレット。右手が輝いて水素針すいそしんが射出される。


実華みかも、早く!!!」

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