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「うぅ……」
アタシは何度目かのうめき声を出した。
「姉、泣きすぎ(笑)」
「だってさ……」
宗ちゃんがくれたハンカチは水浸しになってしまって、ジュンのハンカチを犠牲にしようとするところで、シュウジが笑い転げていた。
ジュンがこういうライブに来るのは意外に思ったけど、楽しんでいたみたいだった。
「最☆っ高……」
ショーコはめずらしくテンションが高く、うっとりと放心状態だった。
「私までありがと……ほんとありがとう、ほっしぃ」
「いいんだよショーコ。一緒に来れてよかったね……」
ショーコには、さっちーがハピたんだと、とっくのとうにバレていたようで(あたりまえか……)いつもメロウな曲を聴きがちなのに、ハピたんって全国民に好かれているんだろうか……☆☆☆
嬉しいような、複雑な気分だ……。
アタシは泣きすぎてしょぼしょぼする目をなんとか開けて、スタッフさんの後についていく。
ライブの高揚感と、心が押し流されたようなぽっかりとした心に、わぁっというスタッフさんの高揚感がシンクロして、また感動してしまう。
「ミカっ!」
さっき全力で輝いていた天使がこちらに駆けて来る——
「ハ……ハピたん!!!」
アタシは全身で感動して、ハピたんを抱きしめてしまった——




