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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
白鯨……——蒼空のスプリット
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「on a night, on a cloudy……」


 温もりが、心に流れ込む——


「冷たい砂に……心堕ちて」


 美しい紅涙こうるいが、めぐるように……


宇宙コスモに還る あの花びらで」


 朽ちた観覧車は再建されて、happi(ハピ)larmcess(ラルムス)の後ろに優しくたたずんでいる……


「カシオペア 雲のまにまに」


 真冬の葡萄ぶどうみたいな寒く優しい声に、心が込み上げる……


「夜を映すエメラルド」


 幸子さちこは——


「星も夜も 全て——」


 ここに居る。何もかもを背負って。


 ——ピアノの調べに、ドラムが重なる。


 悲しみも、怒りも——覆い隠して……


 ライブライトが空を舞い、観覧車のシルエットが、会場に影を落とす。


 その闇の中に、アタシの姿は消えてしまう。


 幸子さちこにとってアタシは、夜空の星のひとつでしかないかもしれない。


 そんな思いが、押し寄せては、声と、光に溶けていく……。


 薄明光線はくめいこうせんのようなライトに、アタシは思い出す……


 祈りが——……届くように。


 あなたが遠くても、手に届かなくても、


 それでも、アタシは祈り続ける。


「みんな!今日は来てくれてありがとう」


 ピアノのエピローグ。


「今日は、楽しんでいってね☆☆☆」


 ストリングス。次の曲のイントロ。


「ハピたん!!!!!!!」


 アタシはずっと見てる。


 幸子さちこのこと、ずっと……

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