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「…… 天国に!——連れてっちゃうよぉ☆」
今この声を、誰が聴いているわけじゃない。
誰もいない荒野に、私の怒りが迸る!!!
「ヘブンで会いましょ!!!♡」
由姉の声が、コックピット内に響く。それは遠い誰かに向けた声じゃない。私と、雪姉と……
「迷い子に♤天の祝福を!!!」
迷い子?それは他の誰でもない。私のことかもしれない!!!
プリズム、銀河、天国みたいな光が荒野に一気に広がっていく!!!
「「「ディストレス!!!」」」
ごめんね……コランダム。
「「「ヘブンズメイク!!!!!!」」」
マックス、今度こそ助けてあげる。
「「「エモーーーション☆♡♤☆♡♤!!!」」」
大輪の花!!!菊が開くみたいな光の広がりは、ただ、綺麗で————…………
「「「バーキングアロー!!!!!!!!!」」」
荒野に光が降り注ぐ!!!
光の激流に、深紅のレイダーが飲み込まれていく。
「「「オーロラ・サマリー」」」
ヘブンズの操縦管が、竪琴に変わる!!!
「「「ルチルレイ☆♡♤☆♡♤!!!!!」」」
そう、私たちはみんな同じ楽器を習っていた。姉たちは辞めてしまったけど。
「まだ出来るじゃん!由姉!雪姉!!」
失われない絆もある?わからないけど!!!
百重の音色が光線に変わる……——!!!




