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「ヘブンズレイダー!射出する!!!」
「えぇ!!!♤」
通信機からサブロー氏の声が響いて、私たちは重力に備えた。
黄色のプリズムがふわ!っと広がって、髪が靡いた気がした。
淡いアステリズム、星みたいな輝きがコックピットを駆け抜ける!!!
HyLA-Firstからロスト・フェリスまで200キロ。
改善されたとはいえ、かなりの衝撃に襲われるけど今私は一人じゃない!!!
見えた!!錆びた観覧車!!!
「幸子!!!」
「ミカ!」
ハイドロレイダーも居るっ!!!
「サブロー氏っ避難は!!!」
「済んでいるよ!!」
「良かったっ⭐︎⭐︎⭐︎」
「幸子!由子!!!」
「何!?」
「うわっ!!」
コランダムの水素針から炎が迸る!!!
私たちの星の船は飛行して、それを全部避けてみせる!!!
「幸子!!!」
「大丈夫⭐︎⭐︎⭐︎」
気づけばお姉たちと息もぴったりで、私たちの軌跡は、観覧車を超えて、コランダムを遥か高みから見下ろしていた。
「でもなんでだろ……搭乗者はココにいるのに……まさかゴーグルおじさんが!?」
「いや、中身は空だ。たぶんね」
「「宗ちゃん!!!」」
ハイドロレイダーから、一気に通信が入る。
「今朝までは Firstの亜空間倉庫に居た」
「けれど……——」




