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「幸子!!!」
……ミカ!!!
「こっちに来て!……早く!!!」
「幸子君!月基地でもいい!頼む!!!」
サブロー氏が矢継ぎ早に言う。
「幸子……!!!」
「わ、分かった」
リハテントの近くのワープチャネルには、スタッフの人たちが殺到していた。
「だ、だめ……ヘブンズレイダーで出撃る……」
「大丈夫だ!happilarmcess。避難経路にはバリアが張られている……君が……君が逃げないと……」
「出来るわけない!」
「幸子!!」
私に何かあれば、全てがおしまいだ。……それは分かってる。みんなが悲しむ。私には生きる責任がある。
それでも……
「幸子!!……大丈夫」
そういう風には生きてこれなかった。
「ハイドロレイダーもそっちに行く!!!」
それは幸か不幸か、……わからないけれど——
「待ってて!!!」
逡巡のないミカの声に、私は……
「…………待ってる」
「うん!!!」
私は迷わず、黄色のブレスをワープシートに変えた。
黄色のA4のスペースに飛び込む!!!
「幸子!!!」
「良かった!!!」
お姉と由姉が矢継ぎ早に叫ぶ。
「わかってるってば!……ごめん」
「……いいけど……」
「心配したってことよ……」
「わかってる」
私は操縦管を握った。
光が——展開する!!!




