表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
AId、消失?……——祈る、煌めきのノエル
452/745

431

 無数のワープチャネルが、紺碧こんぺきの亜空間を穿うがつ……


 エンペラーのエネルギーが吸い込まれていくのが見える。


小松こまつさん!離脱はっ!!!」


「完了しているわ!」


 少し安堵する。


 個人モバイルを展開し、各基地のトレーニングルームの映像を見る。


 シュウジ、純之助じゅんのすけ、みっちゃん、リイヤ、マックス……それぞれ、コックピットを降りていた。

 

「レイダーチーム、リイヤ、マックス、状況を聞きたい。月基地にワープできるか」


「わかった」 

「お、おぅ」

「ラジャー、そう

 

 焦らすみたいで気が引けたけど、迷っている時間が無かった。


「なぜ……こんな…………」


 待つ間も、エンペラーのエネルギーが制御出来ない!!!


 横たわるハイドロレイダー、ファントムレイダー、ヴェルべティンレイダーに、闇が迫る……


「……壊される!」


 抗えない闇に、力を失った正義は、簡単にむしばまれる。


「ライさん!宗一郎そういちろう君!ごめん……機体が救えない……」


 本部からの通信が波打つ。


「サブローさん。……仕方……ないです」


 通信機の向こうで、仲間が、慌ただしく動く音が聞こえる……


そうちゃん!」


「シュウジ!何があった」


「えっと……」


 フォローするように純之助じゅんのすけが応える。


「分からない……。でもあれは……エンペラーと同じモノじゃないのか?」


「違うよ!僕は違うと思う!!」


 シュウジの叫びが、モニタールームに響いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ