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「どういう!意味だと思う!?」
校庭を走りながら、アタシはショーコに聞いた。
「何が!?ほっしい足速くなったね!!」
息を切らせて、アタシたちはトラックの隅に座って次の走者を見つめた。
何事もなく行われる体育の授業。
太陽が綺麗で眩しかった。
「ショーコ……アタシって、もやしっぽい?」
「えっ!?」
昨日、シュウジが帰って来て、三姉妹は機嫌良く帰って行ったが(姉妹も地下基地のアパートに住むそうだ……)なぜかアタシへの態度が冷たい気がした。
確かにアタシはもやしっ子かもしれない。
昔は、と言いたい。
古代の本や漫画が好きだし、基本、家や図書室に篭るのが好きで、運動は苦手だった。
だけど、地球を救うために、アタシは、そりゃ、たまに休みをとって、ショーコとのんびりお茶したりもするけれど、毎日トレーニングをしてるし、少しは鍛わってると自信がつき始めていた……。
なのに……。
「もやし……好きだけどね?」
やっぱりアタシはもやしなのか!
「よく分からないけど、落ち込んでるなら学校終わったらお茶する?今日は発掘作業、ないんでしょ?」
こくり。
アタシは力無く頷いた。
アタシはまだ、放課後は埋蔵金探しをしていると言っていた。
レイダーがメンテ中でトレーニングは今は休みになっているし、友だちとお茶を飲んだっていいと思う!
いいよね、うん。




