表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
波の花……——リメンバーフレンズ
429/746

409

雨沢あまさわ、こちらに帰還だ」


 数々の疑問符を造り出して、関野せきの艦長が静かに言った。


「ライさん、フィンヨンは捨てるんですか」


「心配するな。あとでサルベージする」


「俺が持ってますけど」


「キュロス、君はおとりだ」


「囮!?」


「いいか、キュロス、ドルフィン、機体が揃うまで耐えてくれ」


「耐えるってどういうことですか!?」


けて欲しいってことだ」


 サブローの声に安堵する。


「スターノエル、早急に出撃」


 BoN(ブリリアオブノア)のブリッジの緊張感がこちらまで伝わる。


小松こまつ雨沢あまさわ……来たか。これからエンペラーに乗る」


「指揮はどうしますか!?」


雨沢あまさわ、弾き振りだ。出来るな?俺がサポートする」


「……わかりました。リイヤ、ドルフィン、迎撃はしなくていい。左右に分かれて……けろ!」


「やってる!!!」


 物凄い重力にジュンの声が重なる!


「ちょっ嘘だろ!!!」


 リイヤのちょっと楽し気な声に、危機感が薄まるけど、忘れられたはず珊瑚さんごは、別の生き物のように枝を伸ばしアタシたちに迫ってきた!


あね!操縦管!」


「ごめん!」


 突然の襲撃に、頭が追い付かない……


 さっきまで青い海を心地よく進んでいたのに……!


「何度もくつがえる……になっちゃうね」


 弟がつぶやいたのが聞こえた。


「でも!なんども切り抜けてきた!」


 鼓動がシンクロする——

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ