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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
雪月花……——鋼鉄のダブルムーン
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「な……に……アレ……」


 目標がリバティストームレーザーの射程に入った途端、海が揺れた。


 一直線に目指した真珠。


 それは突如、大海の要塞のように成長した白い珊瑚さんごの牢獄に囚われて、遥か天空からアタシたちを見下ろしている。


「目測で、海抜およそ600メートルだ」


 通信機からそうちゃんの声が入る。


「なんか……かっこよかったけど」


 きずかれていった要塞ようさいを見上げてリイヤがそう言ったけど、そんな場合じゃない!


「みんな、止まってほしい……あれは、あれ自体がディストレスだ」


 サブローの声に思わず言ってしまう。


「あれは化石って言ってたじゃないですか……なんで……」


 サブローも誰かにきたいかもしれないのに。


「原因がわからなくてすまない。ただ、星や雲と同様の凄いエネルギーが観測されている」


「守っているのかもしれないわ……彼らにとって大切な真珠を」


「攻撃……しますか?小松こまつさん」


「彼らの目的と攻撃範囲がわからない以上、危険だわ。撤退の準備を……」


「待て……」


 関野せきの艦長の声が震えている気がした。


「アレの目的は分かっている」


「……どういうことですか?」


 通信機が、何者かの妨害を受けているかのように途切れ途切れになって鼓動がねる。


「あれをつくったのは……HyLA(ハイラ)だ」

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