表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
遠い幻……——重ねたギルティ
395/741

378

「待ってよ!サブローさん!!!」


 関野せきの艦長が作った通路でシュウジが立ち止まる!


「なんか分かんないけどディストレスが出るんでしょ!知らない人だけど知らないふり出来ないよ!!!」


「ア、アタシも嫌だ!!サブローが世話になった人なんじゃないの!?」


 声が出た。


 ……怖い……イヤリングから、嫌な気配が伝わっていた。


 けど……さっき会ったばっかの人だけど……見捨てたくないってアタシの直感が言ってるのを無視したくない。


 自分自身の声を、もう見ないふりしたくない!!!


「戻ろうよ、サブロー氏」


 水素針すいそしんを手にした幸子さちこの髪が風圧に流れる。


「爆発が起きてる。どうしますか?三島みしまさん」


「ライさんの離脱チャネルは俺が管理してる」


「分かりました!シュウジ!大丈夫だ!」


 再び引っ張られて、アタシは息が切れそうになる。


「着いたら説明する!!……ハァハァ……彼は……」


 サブローももつれながら叫んだ


「ライさんもレイダーの搭乗者パイロットだ!」


 風圧を受けながら、灰色のハッチに飛び込んだアタシたちは、ぶつかり合い折り重なり倒れた。


「ハッチ施錠確認。エネルギー充填、転移ワープ!!!」


 リエナさんの声がして、一瞬の浮遊感。


「ミカ、大丈夫?」


「うん……エッ」


 旋回窓の向こうに、青い惑星ほしが輝いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ