374
「どういうことだ……」
「どうしました?関野艦長」
「いやね、小松さん、昨日まで何ともなかったんですけど……真珠のデータが書き変わってるんです」
「まさか……!本当ですね、一体誰が……」
「関野艦長」
「リエナさん、おはようございます」
「おはようございます、関野艦長、小松所長」
「頼んでいたモノが出来ましたか……」
「はい、こちらがエリアB、及び着艦中の母艦内のYEH濃度の分布ホログラムです」
「……!どういうことなのかしら」
「まずは落ちつきましょう、小松さん。リエナさん、調査をありがとう……しかし厄介な状況ですね……」
「艦内のいくつかの部屋と、エリアBのほぼ全域に…… YEHが発生しています」
「そのようですね……今まで発生源とされていた、植物型AIdが発生源というわけでは無さそうですね……雲が発生しているわけでも……無しか……」
「こんなこと…… YEH除去装置は機能して無いのかしら……壊されてる!!自動修復システムも。エマージェンシーシグナルも鳴らない設定に書き換えられてるわ!」
「落ちつくことが肝心です。リエナさんは、直ぐに修復作業に当たってください。小松さん、真珠が発生源の可能性を探ります。私と来て下さい」
「わ、わかりました」




