表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
遠い幻……——重ねたギルティ
390/746

373

「ねぇ、キレーだよね」


 少し涼しくなって来たから、アタシと幸子さちこは代々木公園に散歩に来た。


 水筒にあったかいミルクティーをれて、リュックを背負って。


 春、桜が舞う広場には、少し乾いた芝の上にいくつかの落ち葉が舞い降りていた。


 ミルクティーの湯気ごしに幸子さちこを見ると、ホログラムモバイルから真珠の縮小ホログラムを投影していた。


「真珠ってさ、ミカの誕生石じゃん。いいね」


 レジャーシートが少し冷たい。


 アタシはフリースの膝掛けを2枚出して、一枚、幸子さちこにかけてやる。


「そ?ありがと」


 嫌な気はしない。っていうか、嬉しい。


「これさ、どーやって探すんだろうね」


「難しいよね……」


 この惑星ほしのどこかに生まれた真珠。


 それは灰色の海の底にあるのかもしれないし、氷に閉ざされた山の中にあるのかもしれない。


「もしかしたら、私たちが今まで行った場所にも、あったのかもしれないね」


「確かに」


 ディストレスとの因果関係がゼロとは思えなかった。


 ミルクティーがお腹に優しくて、風が少しあったかくなる。


「今はエリアBにあるんだっけ?」


「うん。……綺麗だよね」


「ね⭐︎」


 まだ少し緑の芝生に、落ち葉が舞う。


 ブルーグレーの空は、待ち望んでいた秋でもあって、少し冬みたいだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ