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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
手のひらの石……——風前の紅葉
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 HyLA(ハイラ)本部の円形の第二研究室は天井がドームになっていて、星の動きを投影することが出来るらしかった。


 けど、今日の本題は、東京海底谷トーキョーキャニオンで見つかった真珠の研究結果の発表と、HyLA(ハイラ)の今後の取り組みについて。そのあと、インフルエンザワクチンの接種だ。


 部屋の中央には、プラネタリウム装置の代わりに、直径1メートルの巨大な真珠が台座に置かれており、取り囲んだ200人は座れそうな座席には、他のクラスの人も居たし、事務や研究者のスタッフの人たちも居た。


「あっ!」

「どうしたの、みっちゃん」

「いや別に……」


 真珠の近くに、篠坂しのさか先生が居た。


 難しい顔で、周りの人となにやら喋っている。


「ほっしー」


「あっロボちゃん」


「ミーカ!あ、ロボちゃん!なんか久しぶりだね。座ろ座ろー」


幸子さちこちゃん!」


「ちょ、ちょっと待って、シュウジ、そうちゃんの隣座って見てて」


「ラジャーベース


「信用ないなぁ……」


 こんな大人数の中でも友だちを見つけると不謹慎にも少しわくわくしてしまう。


 テーブル付きのミーティングチェアの上には、A4の資料が置かれていた。


 そこに書かれたQRコードを読み取り、ホログラムモバイルで資料を展開すると、ミニサイズの真珠の分析図が映し出された。

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