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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
37.8°C……——雷鳴と風鈴
326/745

315

「いや良くないね!?」


 アタシはせまっ苦しい六畳と四畳半の和室を玄関から見ながら、呆然ぼうぜんとした。


 三つ出したちゃぶ台は、生姜焼きとポテトサラダの大皿と数多あまたのお茶碗でひしめき合っており、足の踏み場もない中、シュウジが麦茶のコップを置いて回っていた!


「スッゲ、これがHyLA(ハイラ)-First(ファースト)の作戦室かぁ〜」


 いや違います!星ヶ咲(ほしがさき)家の家です!!!


「ネコチャンがいる……」


 そ、そうだよね。かえで可愛いよね!?


 家で話そ!というシュウジの無邪気(いやあるのか邪気が……)なつるの一声で、フィードフォワードが我が家で行われることになってしまった!!……と思ったらいつものように全員集まってしまったのだ……あ、でも由子ゆうこさん久しぶり!……隣でジュンが固まってる……って大きい体で横にならないでもらえますか?玲鷗れおん!!!


「まぁみっちゃんも食べたら?生姜焼き。お腹空いたでしょ?」


 お母さん!?もはやお母さんのような手際の良さでそうちゃんが、母と協力して我が家の米をこっぺこっぺと盛り付けている。


 猫柄の可愛いお茶碗にほかほかのご飯……。


 アタシはしぶしぶ受け取って、ちゃぶ台のすみ(せ、狭い……)に座った。


 まぁなんか元気出たけどね!!!


 和室のブラウン管のテレビには、水中チームのトレーニング映像が流れていた——



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