表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
光のほうへ……——終わらない夏
299/743

290

「……このままじゃ、Aquarea(アクエリア)が壊されちゃう……!」


「だからアイツを消すんだろ???」


 リディアはいいヤツだと思う。


 でも久々に会ったリディアの言わんとすることが、俺にはわからない。


 巨大白蛇ディストレスの攻撃は不思議なほどかわせた。けれど、逃げてばかりじゃらちが明かない。


へび嫌いなんだよ……!」


 リディアのレイダーは小さい手がある。


 俺のも、白蛇ディストレスも完全なるへびで、蛇行だこうするみたいな動きも嫌だし、何より何を見ているのか分からない瞳が嫌いだ。


 虎視眈々(こしたんたん)とした瞳。


「それってどういうこと!?」


「へっ?」


 この状況でそんな質問をされるとは思わなくて、俺は変な声を出した。


「俺がなんでへびが嫌いかってこと??今!?」


 白蛇ディストレスの周りを縦横無尽じゅうおうむじんに動き周り、辛うじて施設への攻撃をらしているけど時間の問題だ!


「ファントムもフィンヨンも、なんなら目標ディストレス見た目が良い(いい)が?」


「黙れ魔王ッ」


 同クラの純之助(じゅんのすけ)はブレない。


 まぁ確かに、楽しんで乗るほうがいいけど!


「キュロス君、言葉が、つたなくてごめん」


「いや別に……」


 なんか、気が抜けてきてしまう。


 俺の嫌悪……何かがちがっているのか?


 つーかやっぱ怖い!やらなきゃやられる……つーかそうは何やってんだ!?


「それでも……」


 やらなきゃいけない時があんだよッ


 分からなくても、無理でもなんでも!


「俺、出来ないままって嫌いなんだよ!」


 仲間の気持ちを無視するのも!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ