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「いつまでも出来ないままだと思うなよッ」
「リイヤ!」
Hylab-Aquareaの格納シェルターの大画面に、リイヤのレイダーの灰銀の鱗が映し出された。
あの日、動かなかった灰銀の体躯は命を得たように水の中を自由に泳いでいる。
「キュロス君待って!」
リディアは、もしかしたらアタシ以上に……白い美しい鱗を自在に駆っていた。
「銀の蛇と白いドラゴンか……羨ましいな……」
「いや、そんな場合じゃないでしょ……ジュン」
とは言うものの、前の時と違って、今この避難エリアにはサブローがいる。
HyLAのスタッフが集結している。ワープで行き来が可能だからだ。
「ミカ君、見ておきたまえ。いずれ、一号機も変形可能にしたいと思っている」
レイダーの変形……アタシに出来るのだろうか。
二人とも、短い時間でどれだけ頑張ったのだろう……悔しくなる。
けど、負けてほしくない。
「サブロッチ、リディアもリイヤも上手く避けれているみたいだなぁ」
ほっとしたように、玲鷗が呟いた。
「そうだな!……おや?」
「リディア!白蛇を消すんだろッ!?」
「そうだけどっ!……そうじゃなくてっ」
なんか、ふたり揉めてる!?!?




