表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
碧の底……——久遠のシンフォニー
287/741

279

 ……プリンセスなんてがらじゃないけど。


 見上げると、光が降りてくる。


 銀色の岩で造られた要塞ようさいは、どこか空想チックで、海のプリンセスになった気持ちがしてくる。


 まっ白が続く砂の湖底こていは、美しい雪みたいだし、辺りを揺れるあおは、魔法の世界のようだった。


 足の感覚が、もはやい。


 ……けど、アタシの心はときめいていた。


「本当に綺麗……」


 キラキラとした、ひんやりとした涼しい空気に汗がひいていく。


「ここが、Hylab(ハイラボ)-Aquarea(アクエリア)か……涼しいな」


 1時間歩き続けて、ジュンも流石に息を切らしていた。


「空調が効いてるんだと思う。いつも快適だ」


 玲鷗れおんは汗ひとつかいてない……。


「二人とも、着替えるか?あっちがシャワー室だ」


「でも着替えないし……」


 アタシは汗を拭った。


「あっちがワープエリアだ。HyLA(ハイラ)施設ならほとんど繋がってるから、家からとってきたらどうだ?」


 えっ?


「そうするか。First(ファースト)から調布に帰れるしな」


「いや待って、ワープで繋がってるの?」


「おう」


 いや、おうじゃないでしょ!!


「道すがら、我々の他には誰も居なかっただろう」


「そうだけど……!」


 ジュンも知ってたんかい!!!


「あんまり時間がないみたいだ。30分後には、あのAquarea(アクエリア)ゲートに集合にしよう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ