表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
雨上がりのプリズム……——サンシャインレター
283/750

276

「え、何ここ……」


 洋館の地下室を歩いて行くと、冷たい空気になっていく。


 コンクリートみたいなひんやりとした青い光の灰色の通路を抜けると……


 水中トンネルに繋がっていた。


 全方向美しいコバルトブルーに息が止まる。


 けどその先に……


「な、何あれ」


 湖は水深400メートル以上……


 ブルーの中、目を凝らすと透明な……


螺旋らせん……階段……?」


 緩やかな弧を描いて、恐らく湖底こていまで続くこの道は……


「まさか、ここを降りて行くの?」


「そうだ」


 制服の袖を無理やりまくって、玲鷗れおんが嬉しそうに屈伸している。


「……好きだな、組織は階段が」


 ジュンがやれやれとため息をいた。


「いやいや、好きとか嫌いとかじゃなくてさ、東京タワーより高いんだよ?……無理でしょ……」


「結局踏み台昇降が一番効率良く鍛えられるんだよ、ほっしー」


「いやいや!踏み台昇降とかいうレベルじゃないでしょ!あと諸説あるでしょ!!!」


「ざっと見て……4、50分というところか……」


 ってジュンも何やる気になってるの!?インドア仲間じゃなかったんかい!!!


「そう、ちなみに往路も復路も体育の単位になるという特典付きだ!」


「いや……」


あきらめろ、ほっしー」


「いや!」


「意外と熱いな、純之助じゅんのすけ。さ、食後の運動と行こう」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ