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「え、何ここ……」
洋館の地下室を歩いて行くと、冷たい空気になっていく。
コンクリートみたいなひんやりとした青い光の灰色の通路を抜けると……
水中トンネルに繋がっていた。
全方向美しいコバルトブルーに息が止まる。
けどその先に……
「な、何あれ」
湖は水深400メートル以上……
ブルーの中、目を凝らすと透明な……
「螺旋……階段……?」
緩やかな弧を描いて、恐らく湖底まで続くこの道は……
「まさか、ここを降りて行くの?」
「そうだ」
制服の袖を無理やり捲って、玲鷗が嬉しそうに屈伸している。
「……好きだな、組織は階段が」
ジュンがやれやれとため息を吐いた。
「いやいや、好きとか嫌いとかじゃなくてさ、東京タワーより高いんだよ?……無理でしょ……」
「結局踏み台昇降が一番効率良く鍛えられるんだよ、ほっしー」
「いやいや!踏み台昇降とかいうレベルじゃないでしょ!あと諸説あるでしょ!!!」
「ざっと見て……4、50分というところか……」
ってジュンも何やる気になってるの!?インドア仲間じゃなかったんかい!!!
「そう、ちなみに往路も復路も体育の単位になるという特典付きだ!」
「いや……」
「諦めろ、ほっしー」
「いや!」
「意外と熱いな、純之助。さ、食後の運動と行こう」




