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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
雨上がりのプリズム……——サンシャインレター
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 ……とはいえイヤリング装置しっ放しはかなり疲れることが分かった。


 と言っても今のところは、夜いつもより早い時間に急激に眠くなる程度だけど、アタシだっていろいろやることがあるのだ。


 だからライズブレスをワープシートに変化させるタイミングで、耳に装着される設定にしてもらった。


 それに可愛いんだけど、キラキラ……キラッキラ目立つからね。


 アタシの場合は、クラスの中のひとりの本が好きなほっしー。というアタシが一番落ち着くのだ。


 もちろん、やることはやる。


 アタシに出来ることだったらなんだってね。


 シュウジたちみたいに、何か壮大そうだいな夢みたいなものがあるわけじゃない。


 これが夢だと語れるものは、アタシにはない。


 たぶんアタシは、かえでをゆっくりでたり、友だちとお喋りしたり、お茶を飲んだり。そういう日常が毎日あるのなら、アタシはそれでいい。


 でもそんな日常のためにアタシだから出来ること。


 それがあるならやるしかないのだ。


 迷いながらでも、不安でも。



 ……柔らかい雨の音が、空から降りてくる。


 その一粒、ひとつぶが、雲間から降りてくる真っ白な薄明かりを拾って、淡い光を拡散させる。


 霧のような淡い世界は、ゆっくり、ゆっくりと傷ついた心を癒していく。


「ほっしー、先日は見事だった」


 昼休みのカフェ。オーニングシェードの雨の下。


「……ありがと」


 素直にそう言えたのは、たぶん雨のせいだと思う。

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