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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
雨上がりのプリズム……——サンシャインレター
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 僕の姉はちょっとおかしなヒトだ。


 今、中1の年齢だけど、声は綺麗だと思う。


 

 僕は家族が好きだ。



 母も姉も。



 いつの間にか居なくなってしまった父にも僕は興味があるけど、姉は全く興味がないみたい。


 母や姉に世話してもらったり、母や姉を世話することで、僕は生きていられる。


 ハイドロレイダーに乗ることになって、正直万が一のことがあるかもって思うけど、神さまになってだって、母と姉を守りたい。


 けど、姉は僕からどう思われているかには全く興味が無いみたいで、いつもクールに生きている。


 あんまり自分の望みが無さそうな姉は、最近、幸子さちこさんや新しい友だちとやけに楽しそうで、ちぇっ、と思う時もあるけど、楽しいんならいいんじゃん?


 僕にも自分の世界があるからさ。


 僕が今一番力を入れていることは、家族を守ること。出来れば世界のためになることを、何か、すこと。


 でもこれって結構、みんなそうだよね。


 僕はみんなと同じ夢を持つ男のひとりに過ぎないけど、家族を守ることに力を入れている。


 だから今年の姉の誕生日には、挿絵の綺麗な絵本と迷ったけど、見た瞬間に綺麗なものの方が、今年はいいかなって思って、オーロラのスノードームをあげようと思う。


 姉の笑顔が、母と僕の心を守るから。


 僕が力を入れていること、姉にもいいって思ってもらいたいじゃない。

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