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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
水色のチェリー……——空のリフレクト
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 元気出せない時も……


 幸せじゃない時も……


 どこかで戦う人がいる——


 自分のペースで——


「……乗り越えてゆこう——」


「!?」


 アタシは飛び起きた。


 RUN RUN RUN Escalation


 君と出会えて


 ——リディアのモバイルから、着信メロディーが鳴っている。


 STOP STOP STEP Imagination


 夢が広がるー


「鼓動、渦動カドウ、時代映し照らしてー今」


「……も」


「「こうー」」


 モバイルから流れる、古いラジオみたいな声と、桃菜ももなちゃんの声が重なる。


桃菜ももなちゃん!!!」


 アタシはベッドから落ちそうになりながらも、隣のベッドに突き上げられた桃菜ももなちゃんの拳をつかんだ。


「私、この歌、好きなんだ」


 桃菜ももなちゃんは眠たげにもう片方の拳で目をこすった。


「ア……アタシも……!!じゃないよ……生きてる!!!」


 安堵と怒りみたいな気持ちで、涙が止まらない。


「RUN RUN RUN Escalation 君と出会えてー☆☆☆」


 桃菜ももなちゃんが飛び起きた!


「STOP STOP STEP Imagination 今日が始ーまるー☆☆☆☆☆☆」


なまハピたん!?」


 桃菜ももなちゃんがアタシの肩を強く掴んだ。


「ま、いいじゃんミカ☆無事みたいなんだしさ☆」


 幸子さちこのウインクが朝日に溶けた。



◯◯◯

『One day job』

  作詞 MIyasan 作曲 happilarmcess


 元気出せない時も……

 幸せじゃない時も……

 どこかで戦う人がいる


 自分のペースで乗り越えてゆこう



 日曜日の紅茶の香り


 ほうじ茶 緑茶

 ジャスミンティーも選ぼう


 沿線にはバラが咲いてる


 遠い国の気分



 記憶 失いたい

 くらい 暗い week day


 超える力があるはず

 (étoile)



 元気出せない時も

 幸せじゃない時も

 どこかで戦う人がいる


 自分のペースで乗り越えてゆこう



 RUN RUN RUN Escalation

 君と出会えて


 STOP STOP STEP Imagination

 夢が広がる


 鼓動 渦動 時代映し照らして


 今 ゆこう



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