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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
水色のチェリー……——空のリフレクト
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「全ッ然来ないね!⭐︎」


 幸子さちこは医務室のふかふかの布団の上に、ばふっと座ってため息を吐いた。


 女子用の綺麗な真っ白い医務室。


 布団は思いのほかふわふわで、広いスペースにいくつもあるベッドの一つに、リディアは潜り込んで眠っていた。


「お腹空きましたよね」


 医療スタッフのメイテルさんが差し入れてくれた麦茶とシャケのおにぎりがいやに美味しい。


「求められているかどうか疑問だ……」


 と言いながら、ジュンとマックスは男子用の青い医務室で待機している。


「おにぎりは美味しいけどー☆」


 幸子さちこは遠慮なくおにぎりをほうばり、ごくごくと麦茶を飲んでいる。


「せめて外の様子を見たいよね……」


「すみません……艦橋ブリッジから止められていて」


 メイテルさんは麦茶を継ぎ足してくれた。


 冷たくて香ばしくて、美味しい。


 けど、アタシはロボちゃんが心配だった。


 ロボちゃんはまだ慣れていないらしく、人型のレイダーを操ること、ワープでトレーニングルームに帰還することが得意ではないらしい。


 強制帰還は自分のタイミングじゃないから、衝撃が伴う。


 それに万が一、コックピットの物理的な射出となると……


 一度ロボちゃんは成功してるけど、痛そうだった。


 それに、万が一……


 アタシは震える拳をぎゅっと握った

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