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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
秘密の青……——絶海のIOP
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 ピー……ピー……ピー……ピー……


 誰かのホログラムモバイルが鳴ってる。


「キュロス君の……じゃない?」


 リディアがリイヤ・キュロスの制服のポケットを指差した。


「俺のか。まだあんまり使ったこと無いんだよねぇ」


 リイヤはいい奴だと思うけど、まだ暮らしが謎だ。


 サブロー直下のみんなと違って、地下基地に住んでるわけじゃないし。


 オオカミのような灰銀のウルフヘアーにアンバーアイ。朗らかな性格からただの高校生にも見えるけど、神妙な面持ちは本当のオオカミのようにも見える。


「えっ」


 2-3(にのさん)の搭乗経験者は、HyLA(ハイラ)-First(ファースト)のアタシたちと昨日搭乗したロボちゃんだけのはず


 でも今、光が放たれているのはリイヤのモバイルだった。


 —— Acceptati(うけいれ)on()  or() Rejection(きょひする)か——


「あぁ——……出撃たこと無いんだけどねぇ」


 リイヤは頭をいている。


「リイヤ、糸井いといさんのサルベージだけど、このままだと……2週間かかる」


「えっ、キッツイな、それ(笑)」


操縦カプセル(コックピット)の生命維持装置は3ヶ月は持つ。けど、保証が……無い」


 リイヤの指が動いた。


「指示はしてくれるんでしょうね?……そう


 リイヤの指先でAcceptati(うけいれ)on()の文字が青く光った。


 灰銀のライズブレスがワープシートに変わる。輝きながら。


艦橋ブリッジから指示は出す」


「あー……怖っ(笑)!帰りたいわー……」


 そう言ったリイヤの口元には微笑みがった。


 艦橋が——揺れた

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