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「はぁ☆HyLA本部って最高☆☆☆」
海辺のコテージのような女子仮眠室のふわふわのベッドに、ばふっと勢いよく幸子がダイブした。
ひんやりとしたつやつやのシーツに包まると、午前中の熱い試合と、熱いシャワーの熱がゆっくり解れてきて、穏やかな気持ちになる。
大きな窓からは、HyLAのプライベートビーチが見える。
青い海、青い空がキラキラ光って、授業と授業の合間であることを忘れてしまう。
試合は、一勝一敗。
宗ちゃんのチームには勝てたけど、何故か参戦してきたシュウジ、リイヤ、サブロー、レイチェル、1組の志村、2組のモーリスのチームのバランスが良くて、負けてしまったのが悔しい。
(搭乗者はHylabの全体授業を聴講生として受講できるらしい。サブローはそれはもう、大人気無かった……)
こんなに球技に熱中したのは久しぶりで、シャワー後の冷たいミネラルウォーターがいやに美味しかった。
天井から吊るされた美しいハンモックに収まったリディアが妖精みたいで可愛らしい。
「ねーミカ☆ここってルームサービスもしてくれるんだって。お昼どうする?」
「うーん、カレーかなぁ。パンケーキもいいけど……」
「パンケーキ可愛いよね☆あー迷う☆☆☆まぁお昼まで仮眠しよ☆ ☆」




