表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
目に青葉……——追憶の裏路地
228/746

222

 ビー!ビー!ビー!ビー!


 消魂けたたましい警告音——……


「な、何?」


 アタシは慌てふためいてリュックの中を探る。


 ちょっ!どこ行ったの!?アタシのモバイル!!!


「避難だ!教室に戻ろう!!」


 やっとモバイルが見つかって、メッセージを展開する。


 ——星ヶ咲(ほしがさき)ミカ、Hylab(ハイラボ)自教室内に避難せよ——


「え!っ行こう!!!」


 肩で息をするロボちゃんの腕をつかむ……けど、びくともしない!


「ど、どうしたの!?ロボちゃん!!」


 息を整えながら、ロボちゃんは真っ直ぐ前を——アタシを見つめた。


「私は——」


 ロボちゃんのモバイルに透明な文字が浮かんでいる。


 ——Acceptati(うけいれ)on()  or() Rejection(きょひする)か——


「行ってみるっ!」


 小さな指が、Acceptati(うけいれ)on()とライズブレスをトンットンッ!!と跳ねた。


 ロボちゃんの濃緑色のうりょくしょくのブレスが、キラキラとワープシートに変わる。


「見ててね、ほっしー!幸子さちこっ」


 ロボちゃんの姿が、ワープシートの上で消えた。


「……えっ?……——!!!」


 グァアアアアオ!!!!!!!


 マンハッタンの月を背負って、緑の獣が咆哮ほうこうした。


 黒い瞳の……


「レイ……ダー……?」


「ミカ!あっち!!!」


 獣が見つめる先に、寒気がする程美しい……巨大な銀色の虎(ディストレス)……。


 黒い瞳が、金色に輝いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ