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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
春の河……——雀翳ろう、おぼろ月
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 地学を秋田の湖の底の施設で受けて、(ワープエリアで各施設は繋がっている)マンハッタンに戻り、猫にまつわる小説の授業を受けた。(両方とも講師と一対一だったけど、地学は白衣の似合うおじいちゃん、小説はエプロンが似合いそうなマダムの素敵な先生だった)


 お昼休みはマンハッタンの街に出てもいいし、各HyLab(ハイラボ)の食堂で食べてもいい。


 マンハッタンのカフェなんて憧れるけど、クラスにまだ友だちが出来てないアタシは、今日のところは食堂に行くことにする。


 ジュンくらいはいるかもしれないし。


 マンハッタンのHyLab(ハイラボ)の食堂は、屋上にあって、明るくて気持ちがいい。お洒落なカフェ風のデッキと、芝生エリアがあって、売店で食事を購入したら、好きなエリアに好きなテーブルと椅子を顕現させて、食事を取る仕組みだ。


 2-1(にのいち)から2-3(にのさん)までの搭乗者パイロットクラスはひとクラス6人のクラスだけど、1-1から1-3までの研究者アカデミークラスはひとクラス200人の大所帯。


 外に出てる人もいるから全員ではないとしても、食堂はかなりの人で賑わっていた……けど、一際ひときわ禍々(まがまが)しい魔王の椅子に座った銀髪は目立つ……アタシはわかめうどんを購入して、周りの目を気にしながらジュンに近づいた。

 ミートソースのパスタが美味しそう。

 ジュンは周りを全く気にしない様子で、お昼を満喫しているみたいだった。


「お、お疲れ」


 せめてアタシは可愛いカフェ風の椅子に座ろう。

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