表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
春の河……——雀翳ろう、おぼろ月
212/750

206

「2-3だと……?」


 HyLab(ハイラボ)の入試はトレーニングルームでの面接とメディカルチェックのみ。搭乗者パイロットすでに、日頃のミーティング、搭乗中のデータ、それぞれの学校の学力データを収集されており、面談で専攻希望をかれたあと、興味の傾向から選出されたオススメの学問から取得単位を選んでいく。


 アタシはやっぱり本が好きだから……国語の学問などが含まれる、言語学専攻の希望を伝えた。


 クラス発表はもちろんモバイルホログラムでも見られるけど、中学進学を楽しみにしてたアタシは、HyLab(ハイラボ)編入を決めたジュンと、ハワイに作られたHyLA(ハイラ)本部の中庭の掲示板に、クラス分けを見に行ったのだ。


 常夏とこなつの風が爽やかで心地良い中、ジュンの銀色の長い髪がキラキラと舞う。


「我は……春から中3のはず。何故また中2をやらねばならんのだ……」


「そういう訳じゃないでしょ。どちらかと言えば塾みたいな形態なのかな、ホラ、俺も同じクラスだ」

 

 貼り出された2-3の名簿の一番上に、雨沢宗一郎あまさわそういちろうの名前がった。そうちゃんはこれを機に、偽名を使うのをやめたみたいだった。


「1組が芸術学ジヴィライゼイション、2組が科学サイエンス、3組が言語学インタラクションか……俺は2-2、別のクラスだな、そう


 玲鷗れおんそうちゃんに誘われたらしい。……まぁ、玲鷗れおんも本当なら高2のはずだもんね……。

 玲鷗れおんは健康スポーツ科学を体感レベルだけでなく、学術的に学んでみたいらしく、アタシたちとは別クラスだ。


「まぁ体育は全クラス一緒にやるみたいだからさ、玲鷗れおん

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ