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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
宵闇のホーリーチェリー……——示せ、二つの絆
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「ハイドロ・ライト・エージェンシー。HyLA(ハイラ)か……いいね!シュウジ君」


「ですよね!」


 あのさ、アンタたち楽しんでるよね!?


「よし、特務機関の名前はそれにしよう。さて……」


 卵焼きをほとんど平らげたサブローは、ちゃぶ台にブレスレットを二つ置いた。


 銀とブルー。


 アタシとシュウジの好きな色だ。


「こわい……国の人ってそんなこともわかるんですね……」


 アタシはため息をつきながら、銀のほうを取った。


 アクリルみたいな、つやつやしたその腕輪は、手首にめるとちょうど良いサイズに収縮する。

 一か所、丸いボタンが付いているのを押してみると、腕輪は手首から外れてキラキラのA4サイズの紙になった。


 真ん中に、into と書いてある。


「君たち以外の人たちが乗っても転移しないから安心してくれたまえ」


 サブローは食後のカフェオレまで飲み干して、窓の外を見上げた。


「ふー、いい天気だ」


 地下基地に投影うつされた偽物ニセモノの空は、青々と澄み切っていた。

 気持ちがいいくらいに、青く。


「それからこれ」


 警察の白い上下と、サイコプラズマワルサー。競技用ではない。警察用の、威力が物凄いものだ。テロや、AId(エイド)に対抗するもの。

 最新のものだからか、重くはなかった。


「さて、ぼちぼち行こうか。向こうで待ってるよ」


 サブローは青いシートを取り出し、その上で消えた。

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