表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
AId、台頭……——降り注げ!白炎の光
2/657

01

実華みかさん」


 小学4年生のシュウジはアタシをだいたいそう呼ぶ。

 父がいなくなってからずっと。


炒飯チャーハン作ったけど、食べれば?」


 弟はなんでも出来るヤツ。

 対してアタシは普通の小6。


 名前のようには、はなは無かった。


「……漢字で呼ばないでよ」

「なんで分かったの?」


 アタシは無視して弟の作った炒飯チャーハンを食べる。


姉様あねさま、母、今日遅いってさ」


 シュウジはテレビを観ながら腹筋していた。


「バカじゃないの?」


 鍛えたって、無駄なのに。


 テレビの画面はビカビカと光っている。

 バカな芸人がバカなことを言って。

 弟は楽しそうに笑っている。


 右上には今の時刻、18:18分。


 右下には……


 30日


 小さく、そう浮かび上がっていた。


「楽しい?」


 アタシの問いに、弟は笑って言った。


「うん」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ