表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
新しい世界……——新春の軌跡
119/747

115

「それで……」


 サブローはゴホンと咳払いをした。


HyLA(ハイラ)の現状ですけども、何人かは知ってるかもしれませんが、このHyLA(ハイラ)の地下基地は、新宿ではなく、エリア栃木・セクション佐野にあります」


 そうだったのか……確かに、藤ヶ谷津(ふじがやつ)人太郎じんたろう、IOP初代大統領の出身はエリア栃木。


 何度か荒れ狂うAId(ディストレス)を討伐したし、観測レーダーの流れもエリア栃木に集中しがちだ。


 地下基地の中では、住み慣れた新宿の空気を感じていたけれど。


「そして……雪子せつこ君、由子ゆうこ君」


「「はい」」


 シンプルな皮のソファーに座っていた雪子せつこさんと、造りの良い木製の椅子に座った由子ゆうこさんが立ち上がって演台に登った。


「ミカちゃん、皆んな、このところ、搭乗を任せてしまってごめんね」


「いやっ別に……」


 雪子せつこさんに名指して呼ばれ、ドキっとしてしまう。

 っていうか、HyLA(ハイラ)スタッフは、本業に従事しながら協力している人が結構多い。


 雪子せつこさんと由子ゆうこさん(と幸子さちこもそうだ)はスポンサー訴求の広告塔でもあるから、年末年始、大忙しだったと思うし、実際あらゆるメディアに引っ張りだこだった。


「ミカちゃん、皆んな、私たちは12月より現在、交渉と説得を遂行して来ました」


 由子さんの笑顔にくらっ、としつつも、アタシは姿勢を正した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ