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薄明のハイドロレイダー  作者: 小木原 見縷菊
新しい世界……——新春の軌跡
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 東京湾に浮かぶ人工島の氷を粗方あらかた消滅させた後、始業式翌日もシュウジとアタシは学校に行った。


 登校二日目は、小テストがある。


 そんなに難しい内容ではないけれど、冬休み中、勉強に向いていなかったベクトルを無理やりに回転させるのはかなりの疲労だ。


 二日目は午前授業で終わるけれど、へとへとになったアタシはお昼ご飯に焼いた焼きそばをばくばくと食べて、歯を磨いてすぐに昼寝をした。


 ……と思ったら、シュウジに肩を揺すられる。


あね、そろそろ準備したほうがいいよ」


「うー……」


「ミーティング、始まっちゃうよ」


 そうだ……準備しなきゃ……


「シュウジ、部活は?」


 部屋着のトレーナーをTシャツに着替えて、HyLA(ハイラ)のジャケットを羽織る。


「行ってきたよ」


「えっ本当に?」


 すでに支度が済んだ弟とアタシの時間軸は別次元なんだ、きっと。


「顔洗ってから行くから……先行ってて」


「うん、分かった」


「あっやば、ジャケット着たら水が跳ねちゃうじゃん!」


 アタシはジャケットを脱いだり着たりして、時計を見た。


実華みか、落ちついて。まだ大丈夫だよ。ゆっくり行ってるね」


「分かった!痛っ!」


 時間がない時に限って、色んなところをぶつけてしまうのは何でだろう……


 アタシは大丈夫のジェスチャーをして、顔を洗いにお風呂場へ行った。

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