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「ん……?」
いろいろ、……ん!?
「さ……幸子!……何で幸子がブレイズレイダーに乗ってンの!?」
灼熱の炎の向こうに、ルビー色のブレイズレイダーがディープレッドの水素針を翳して立っている。
「あー☆やばいやばい!氷が溶けちゃう!あっ、違うよ、ミカ」
ブレイズレイダー(?)が水素針を天に翳すとプリズムの雨が降った。……奇跡のような光景。
「コランダムレイダーだ。幸子君が乗る時はね」
サブローが溶けた薔薇を再び凍らせながら言った。
「乗り手によってちょっぴり色が変わるんだって……☆私が乗るとこうなんだ。真紅。お洒落でしょ?☆……ミカたちも変わってるよ、三人で乗ると。カーキみたいなグリーンから、深い森の中みたいな綺麗なグリーンに」
「えっ」
アタシはホログラムモバイルを立ち上げてLIVE映像を見た。確かに……変わってる!
「じゃあ幸子もブレイズレイダーに乗れるってこと……?でも、ブレスの色が違うじゃん……」
ブレイズレイダーのブレスは緋色、幸子のブレスは宝石みたいなレッドだった。
「ん?ミカってば、ブレスの色って好みじゃん☆ミカは銀、シュウジ君は青でしょ?」
「あっ」
……そうだった。アタシのブレスはアタシの好きな色だ。
「身に着けるモノは、好きな色でいいんだってさ☆」




