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強大なディストレスは、真紅の炎に包まれた。
間髪を入れずに、緑の風と銀河のような花びらの光が、猛り畝る力を天へと還していく。
幸子も、他の皆んなも母も、眩しく見えて時々辛くなる。
「「「薄明の光が白炎となる」」」
でも……
「俺の」
「私の」
「星ヶ咲家の!」
「「「力を光に変えて」」」
「「「降り注げ!!」」」
(アタシだってやれる……)
「「「ディストレス!!!」」」
負けない!!!
「「「バーキング!!!!!!!!」」」
それぞれの辛さに……
「「「アローーーーーー!!!!!!」」」
悲しみに!!!
新緑の風の中に。
瞬く銀河の光の中に。
真紅の燃え上がる灼熱の炎の中に……
美しい矢が降り注いだ。
優しく、天高く流れる光の雨、滝。
終わらない彗星。
美しく暖かい白い炎。
絶え間なく激しく、降り注ぐ光。
「やっぱり、綺麗……」
恐ろしい蛇の怪物の姿をしたAIdは、美しい薄明光線の中に溶けていく。
「ダイヤモンドォ!フリィィィイズ!!!……っあ……」
何もない空間に、氷の結晶が舞う。
HyLAの円盤のライトアップの中で、粉雪みたいに綺麗だった。
「み、みんなすまない……スターノエルレイダーは出力特化で運動性がちょっと……」
そうだ思い出した。
サブローの蒼いレイダーはスターノエルレイダー。
見た目はハイドロレイダーと色が違うだけだ。




