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ジーク エンド




ジーク エンド!?


この子の名前!?


見えてるのよね!

ルイ様も 私も



妖精には 心の声が解るのね!


以前野山を駆けずり回ったり 転げ回った  あの日…


私 心の中で


妖精ー!!

出てこいやー!!


位には 軽く叫んでたわ!

傷つけるような猟奇的な発言は しなかったと思うけど、

ついつい強くなった気がするのと、

野山でついつい野生化してしまっていた気がするわ…。


ダメね。

私だったら、恐ろしくて 姿を見せるわけないわよ!


もっと 優しく お花や クッキー ケーキなど持っていって お友達になりましょうって誘うべきだったわ!

根本的な所が 間違っていたわ!

私…。


そんな 私の回想を聞いていたのか

ジークエンドは 小刻みに震えている。


「ごめんなさい。恐かったわよね。」


ジークエンド ぶるぶるが止まらなくなってしまった。


支えにでもなればと、両掌を お皿の様にしてジークエンドの下に差し出す。


ジークエンドは 一瞬怯んだように見えたが 掌の上に…立った!


すると、 そこで 転げ周り

げらげらと大声で笑いながら…暴れた。


何か

面白いことがあったのかしらね?


まじまじと ジークエンドを眺めてしまう。

髪は金色で 軽くうねり 長くとも首の辺りまでで 

瞳は緑 肌の色は健康的な薄だいだい。


洋服は 虹色に輝く不思議な布でできている。


そして 楽しくて 10センチ強の 可愛らしい妖精ね。


「ひ~!!く 苦しい。」


「お前な、俺さまを 笑い殺す気か?」


なぜかしら?

可愛らしい方を傷つけようだなんて

そんな趣味は持ち合わせていません!


「行動が おかしいんだよ!」


「行動?」


何か変なことしていたかしら?


見るに見かねたルイ様が


「ジークエンド、可愛らしい女性をからかってはいけないよ」


「おいらは からかってなんかいないよ! こいつの思い出していた 過去の妖精を探しまくる行動が 可笑しすぎて…ぶっ、くくく…」


思わずルイ様も私を見つめる…

言い訳ではないが 伝えておこうと口を開く。


「そんなに変なことはしていないかと思ったのですが…

例えば、はぐれ妖精を探して 野山を駆け巡ったり、淑女らしくないのですが、大きな声を出して、妖精に呼びかけたり…

それらは 逆に脅かしてしまっていたようなのですが…。」


泥だらけ 葉っぱまみれになったことは、敢えて伏せておく。


「そ…そうなんだ。」


ルイ様も 口元を抑えながら何か堪らえている。肩が小刻みに揺れているように思えるが。


…見なかったことにしておこう。


私達の雰囲気が 微妙になると

ジークエンドが少し冷静さを取り戻したのか、話を振ってきた。


「で、おいらをこの女に着けさせて どうするんだ?」











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