2021-04-20 対称性ってなんにゃる?
μ粒子の異常磁気モーメントの実測値の、標準模型では説明できないズレについてのそれなりに有力な仮説に超対称性粒子というのがあるという話まできた。
さてその超対称性粒子というのがなんなのかということだが、まずその前に超対称性ってなんじゃらほいということを確認しないといけないだろう。
さてその超対称性というのがなんじゃらほいということなのだが、その前にまず対称性ってなんにゃる? ということを確認しないといけないだろう。
対称性、対称性ってなんだ!?
振り向かないことか?!
違いますね。
対称という言葉自体は、左右対称とかそんな感じに使ったりするのでいまこの電波文を楽しんでいる読者諸賢にはイメージしやすい部類の語彙じゃないかなとは思ったりするわけであるが、要するにある軸なり点なり面なりを境にして、こっち側とあっち側の形がおんなじになっちょるっすね、とかそういう感じのニュアンスを対称という言葉が表しているとかそんな感じだろうと思ったりする。
となると対称性というのは「あっちとこっちで形がおんなじっぽい有様」みたいな、そんなニュアンスじゃないかな、というのはなんとなくわかる。
わかるというか、そういうイメージを心の内に秘めて生きているのさわれわれは、ってところだろう。
実は今までにもちょくちょくこの電波文で対称性とかいう単語は出てきていて(出てきてますよね? あれ? どうだったかな)、物理学とかで何か話をしようとするとすぐに対称性、対称性とざわざわし始めるとかそういう感じの単語ではある。
物理の人たちが対称性というのをどんな感じで使っているかというと、何かの変換をしても、値とか方程式とかが変わらないときに「そこに対称性がある」という感じで使っていたりするようだ。
例えば、並進対称性というのがあったりするのだが、何かを平行移動させた場合でも、移動する前と移動した後で値とか方程式とかが変わらない、ということを並進対称性と呼ぶとかそんな感じである。
その対称性のさらにすごい奴が超対称性とか、そういうことになるんじゃないかと思ったりする。