2021-03-15 そういえば重力波
もうちょっとグダグダとグラちゃんについて考えてみるのだが、そういえば重力波というものがある。
重力の波、とかそのまんまな話なのだが、要するに重力が波になって彼方の宇宙からずんどこ地球にやってくるとかそういう話らしい。
どっかの遠くの二重連星が、揃ってブラックホールとかになっていて、それが互いを互いに周回しながらだんだんと距離が縮まった後にどかんとくっついた、その時にすっごいエネルギーが重力波となってあたり一面に解き放たれるのである。だそうだ。
なんだかSFの世界のトンデモ設定みたいな言い方をしてみたが、実際のところこの現象は起きていて、それが地球で観測されていたりするから宇宙ってやつはかなりすごい。
その辺の生半可な厨二設定などものともしないスケールとびっくり感があるのがさすがである。
ともあれ、その重力波なのだが、空間の伸び縮みみたいなものが波になって伝わってくるとかで、じゃあそれを観測するにはどうするかというと、光の干渉を利用するらしい。
なんでもすっごく長い光の経路二つを直角に設置して、その光の経路を行き来するそれぞれ二つの光線を干渉させたときにできる縞模様とかで「いま空間が伸び始みしやがったぜ!」というのを検出するというのだ。
なんで直角の二つの光の経路を使うとそれが分かるかというと、光というのはその波長に合わせて上手いこと干渉させると干渉縞はできないのだが、その状態からなんらかの理由で光の経路にズレが出ると、その分光の干渉具合もズレて縞模様が出てくるとかいうことらしい。
高校でも習う話ではあるが、まあ、たいていの人には興味のない話ではある。
さてその光の干渉縞模様をみて「いま空間が伸び縮みしやがったぜ!」と叫び散らすには、上手いこと縞模様が出ないように調整した二つの光の経路が重力波でなにか歪んだりしないといけないわけだ。
例えば南北の経路と東西の経路の二つを用意したとして、重力波が南からやってきてゆらゆら俺たちの空間様を歪めながら北へ去っていったとすると、つまり南北か東西かのどちらかの経路は空間の歪みでその長さが伸び縮みする、それで二つの光の経路にズレがでて、縞模様が出てくるとかそういうことらしい。