2021-03-02 日本語訳だと「相互作用」
強いチカラとか弱いチカラとか書くからなんだそれはとなるのであって、もともとの英語版っぽく書くと「ストロングインタラクション」と「ウィークインタラクション」という話になったりする。
「インタラクション」……日本語訳だと「相互作用」ということになるが、「相互作用」と言われてしまうとなんだかそれってよく分かんないな、となる気がする。
例えばこれが電磁力とか重力だと電磁相互作用とか重相互作用とかになっちゃうのだとすると、電気とか地球とかで生じているチカラ、というイメージから遠くなっちゃう気がしたりするではないか。
だいたい電磁相互作用は電子と電子が光をやりとりして互いにチカラを及ぼしている、みたいなイメージになるからなるほどその電子と光の関わり合いが「相互作用」とかいうものかとハタと納得しないこともないが、重相互作用、それはなんなんだという話になってくる。地球と太陽の間に重力が働いているから地球はくるくると太陽の周りを回っているのであって、じゃあ地球と太陽の間に何か光みたいなものが「重」なるなにかを及ぼしあっているのかというとなんじゃらほいとなるではないか。
もちろん、いやいやチタマと太陽の間に重力子というものがやり取りされていてだね、という話なのかも知れないが、残念なことに重力子というものは例の標準模型には出てこない。
実のところ、標準模型はその中で重力を扱ってないよー!ということを結構はっきりと謳っていて、だからそこには重力子は出てこないとかそういうことらしい。
ということは、強い相互作用とか弱い相互作用とか電磁相互作用とかと、重力はちょっと違うものだったりするのだろうか。謎だ。
ちなみに電磁相互作用のチカラの強さを基準にすると、強い相互作用は137倍強く、弱い相互作用は100万分の1くらいに弱く、重力は10の38乗分の1くらいに弱いらしい。
なんというか、重力だけ極端に弱々しいのだが大丈夫なのか重力。
なので素粒子の分野では重力は他の力に比べて弱すぎて、効果があったとしても測定できないくらいのものでしか無さそう、ということになるようだ。
なので標準模型でも重力についての話は無かったことになっているとかそういうことである。