2021-02-16 プルプルが伝わる
さて、ドーナツちゃん自体のプルプルやらキュルキュルやらについては既に見てきた通りの9自由度があるとかそういうわけである。
だったら今度思いつくのは、そういうドーナツちゃんのプルプルやらキュルキュルやらが、無数のドーナツちゃんのワラワラの中でどんな感じになるんだろうか、という点である。
例えばあるドーナツちゃんAが微小な平行移動プルプルをしていたとして、その隣のドーナツちゃんBはどうなるんだろうとかそういうことが気になってくるわけである。
だってそうですよね。もし自分ちの隣のお家がプルプル揺れてたら、自分のお家がどうなってしまうのかドッキドキなんじゃないかと思うわけですよ。
え?思わないですか?思いましょう。
さて、隣のドーナツちゃんAがプルプルしててドッキドキな日々を暮らすドーナツちゃんBの気持ちになってみると、ドーナツちゃんAのプルプルに影響されて自分もプルプルしてしまうんじゃないかと思うわけである。
一応理屈もあって、ドーナツちゃんAとドーナツちゃんBはそれぞれ、この巨大な三次元球たる宇宙にぶっ刺さった仲間同士、なので三次元球たる宇宙空間を通して繋がっている仲なのだ。
そうすると、微小とはいえ東西南北上下にプルプルと揺れているドーナツちゃんAのそのプルプル具合は、三次元球たる宇宙の空間を微小ながらに伝わって、隣のドーナツちゃんBをプルプルさせるんじゃないかとかそういうことなのである。
えええ!?宇宙空間が東西南北上下に震えるだなんてそんなこと聞いたことないぞとかそういうことを気にしてしまうかも知れないが、ここはグッといたいけなキッズの心で「なるほど!」と膝を打つ場面である。
ちなみに宇宙空間をドーナツちゃんのプルプルが伝わるんじゃないかというのにも一応理屈はあって、多様体というものの性質として滑らかな変形しか許さんぞ、というのがあり、さらに長い時間の間にはだんだんと平均化されてならされていく、というのがある。
ドーナツちゃんAのプルプルは、微小かつ非常に短時間の間ではあるが空間の歪みみたいなものなので、その歪みはより平滑化されようとするだろう、だとするとドーナツちゃんA自身だけでなく、その隣近所のドーナツちゃんの方にも歪みが拡散していく、そして最後にはドーナツちゃんAの周りからは歪みが消え、静かなる平穏が訪れると考えるのが自然じゃないかと思ったりするわけである。
となると、その平穏な世界に至る途中では、ドーナツちゃんAの隣のドーナツちゃんBが一時的にプルプルしている。時間帯があって然るべきだろうとか、そういう話なのだ。なのだ。