2021-01-29 ありうるとしたら固体
ドーナツちゃんの一部が膨らんだり縮んだりすると、あたかもドーナツちゃんが東にズンドコ移動していくようにも見えなくはないという話をした。
これでドーナツちゃんが動くということがわかったのだ! とかそういう話になるかというと、実はそうでもない。
なぜならば、今はドーナツちゃんひとつだけを考えていたから縮んだり膨らんだりで話は簡単だったわけだが、われわれがもともと考えたかったのは無数のドーナツちゃんがそれぞれバラバラと動くのかどうかということだったわけで、そう考えると膨らんだり縮んだりで動くというのはちょっと困ったことになるのである。
例えばドーナツちゃんが2つ東西に並んでいたとして、一方のドーナツちゃんがこの膨らんだり縮んだりして動こうとすると、もう一つのドーナツちゃんはそれに巻き込まれてとんでもないことになってしまうだろう。
あと、この膨らんだり縮んだりは東西に動くとかいうのはできるのだけど、じゃあ南北とかそういう場合はどうしようとか考えると、南北には動け無さそうですね、とかそういう話にしかならない。
ドーナツちゃんの縮んだ部分は膨らんでいる部分のドーナツちゃんに沿って、くるくる回るだけで、進める方向は一次元にしかならないからである。なんと不便な膨らんだり縮んだり移動術。
ということで、結論としてはドーナツちゃんが自由にビュンビュン動き回るということはなさそうだ、となるんじゃないかと思うわけである。
とすると無数のドーナツちゃんのワラワラが固体液体気体のどれか? という問いについては、少なくとも気体では無さそうとかそういう結論になるだろう。
ありうるとしたら固体、かろうじてなんらかの液体状のもの、ただしかなりあまり自由にはしない感じのものとかそういうことになりそうだ。