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2020-11-26 球、恐ろしい子

さてそんな二次元な我々人類なので二次元球と二次元トーラスで先にイメージをしてみておくのが身の丈を知るということである。

そういえばこれも言い忘れていたが、トーラス、トーラスとさっきから連呼しているこの謎の単語に想いをはせてみる必要もあるだろうか。

トーマスそれは機関車、トイザラスそれは玩具屋さん、オーラスそれは全ての終末、そうではなくてトーラスである。

ぶっちゃけてしまうとトーラスっていうのはドーナツの形のことだと思って貰えば良い。

つまり、二次元トーラスというのは端的にイメージするならドーナツのことです。

実に美味しそうな話になってきたので甘味処スキーには魅力が伝わり始めたのではないかとも思わないではない。

そんな素敵なトーラス、もといこれからは素敵で甘味なドーナツちゃんとお呼びしたいところだが、そのドーナツいっぱいたくさんわはー!と球を合体させた形が我々の暮らす宇宙の有様であると考えてみるわけだ。


まず最初はドーナツのない単なる球を考えてみる。

要するに地球の上を人類が這いずり回る有様を思い浮かべるわけである。

愚かなニンゲンたちはどんどんと天竺目指して西遊記したりするわけだが、チタマ星は永遠の青さとその丸さでもって、ひたすらに西に進み続けるニンゲンたちをまた同じ場所に誘ってしまう。

ずっと東京に座ってた人と、天竺目指して頑張った人、この両者の間にはかなりの違いが出て、天竺目指したからには神々しい仏の世界に到達してもいいようなものだがそうはならず、天竺を目指していたはずがくるりとチタマを一周して東京に戻って来てしまうのである。

嗚呼哀れなる人類、チタマが球であるとはそういうことなのだよ。

天竺ワナビーは結局、東京でゴロゴロしていたヒキコモリ勢と同じくどこにも行けず、ただぐるぐるとチタマの魔力に惑わされるばかりである。惑星だけに。


じゃあ西が悪かったのではないかと思ったりするかもしれない。

東に行けば雄大なる荒野に新天地があるのではないかと考えた愚か者がいたとして、北を目指せば素敵なヴィンランドがあるんじゃないかと考えた間抜け野郎がいたとして、はたまた南のアトランティスを目指すトンチキがいたとして、しかし誰も彼もが結局は東京に戻って来てしまうのだ。世界が球の形をしているとはそういうことを言っているのである。


球、恐ろしい子。

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