2021-07-19 ギガエレクトロンボルト
この世界にはなぜかチカラとチカラが分離してしまうエネルギー領域があって、強いチカラは10の16乗GeVで、電磁気のチカラと弱いチカラは10の2乗GeVで分離するのだという。
強いチカラが分離するエネルギー領域を「GUTスケール」、弱いチカラと電磁気のチカラが分離するエネルギー領域を「ウィークスケール」と呼んだりする。
そしてさらにその上には「プランクスケール」というものもあって、10の19乗GeVくらいなのだけど、そこまでいくとようやく重力についても統一される、要するに重力というのはプランクスケールでほかのチカラと分離したんじゃないか、と言われていたりもする。
さてこのさっきから「GeV」「GeV」と言っているのは何かというと、これは「ギガエレクトロンボルト」と読むエネルギーの単位で、「ギガ」というのは「メガ」とか「キロ」の上の例の奴である。
毎月ギガが月末になると足りなくなって苦労している方もおられることだろう。
足りなくなるギガは「ギガバイト」の略で、要するに10億バイトというディスク容量を表す時の名称なわけだが、つまり「ギガ」は「10億」、そんな感じである。
じゃあその後ろの「エレクトロンボルト」さんはなんなのかというと、電子を真空中で1ボルトの電圧で加速した時に電子が得るエネルギーということらしい。
「ジュール」でいうと「1.602176634×10のマイナス19乗」とかそんな感じらしい。「ジュール」で言われてもよく分からないが。
ダイエットでお馴染みの「キロカロリー」にすると「3.845×10のマイナス23乗」キロカロリーとかになるのかな。もはやカロリーゼロと言っても過言ではない。
こうしてみると「eV」、エネルギー量としてはささやかな感じがするわけだ。「GeV」になっても「キロカロリー」だと「3.845×10のマイナス14乗」キロカロリーだし。
成人男性の1日のエネルギー摂取量が2,000キロカロリーくらいと考えると、すごくささやか。