2021-06-10 嗚呼、ループパイセン
さてひとしきり超ひも兄さんの凄さを堪能したところで、次の量子重力理論の話に行こう。
私たちがどれだけ 超ひも兄さんのことを好きだといっても、超ひも兄さんだけが人類の希望の星というわけではないので、私たちは先に進まねばならないのであった。
次なる希望、第二の量子重力理論といえば「ループ量子重力理論」になるだろうか。
このループ量子重力理論、話の始まりからそもそも重力の量子化を意図していただけあって、迷走の果てに重力について語り始めた超ひも兄さんとはわけが違うのだよとかそういうものらしい。
曰くは、この私たちが暮らしている空間というものは連続ではなくて、ある大きさの最小単位の限度があるとか、そんな話から始まるらしい。
空間というのはノードと呼ばれる点と、そのノードとノードを繋ぐリンクから構成されていて、ノードとノードの間隔より小さな空間というのは考えても仕方がないとか、そういうことを主張しているようなのである。
おっともうお気づきの方もおられると思うが、ここまでの話ですでにループ量子重力理論というのはまるでドーナツちゃんプルプル宇宙論にそっくりじゃないかという気がしてきただろう。
それは実はその通りで、このループ量子重力理論でいうノードというのは、空間そのものというか、あちこち自由に移動したりしなくって、その場に在り、ノードとノードとがまるで結晶のように整列して空間を埋め尽くしているとかそんなイメージらしく、これは私たちがいままでドーナツちゃんのワラワラについて、気体なのか液体なのか固体なのかといったことを悩んだ末にまあたぶん固体っぽいんじゃない かなあという結論に達したそのイメージとそっくりなことになっているようなのだ。
嗚呼、ループパイセン、私たちは最初からあなたに出会っていればよかったのかも知れない。
私たちはとんだ遠回りをして、ドーナツちゃんプルプル宇宙論という寄り道の果てにパイセンに出会えたということなのだろうか。