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2021-05-31 人類に残された最後の未踏領域

さてそんな感じですごい繰り込みのおかげで場の量子論は紫外発散を回避してなんとか観測可能な物理量を計算しているわけであるが、しかし重力だとそうはいかないらしい。


なんでなのか私にはいまいちよくわかってないが、ネットで見て回った時のお話をそのまま書くなら、曰く重力は質量があると空間が歪むから繰り込みできないとか、曰く繰り込む先の質量が変わると重力の強さも変わるから繰り込みが終わらないとか、曰くいやいや重力の繰り込みするときのパラメータの単位の次元が繰り込めない理由なんだとか、まあそんな感じらしい。


理由はともかく繰り込みできないということには変わりがないので、なんか不都合があって繰り込みできないんだろうということだ。


ちなみに重力の強さが紫外発散しちゃうとなんとブラックホールができてしまうので、ある範囲の空間領域から光も出て来れなくなったりで、そこも重力の繰り込みの難しさのひとつなのかもと思わないではないがどうなんだろう。


ともあれ、超近距離だと重力の影響は無限大に発散してしまい、それを上手いこと近似できていないから素粒子の標準模型では重力を扱っていないとか、そんなことになるのだろう。

素粒子って、要するにすっごく近距離で起きる話を扱っている学問なわけだし。


なので、重力の量子化という話はいまいまの標準的な学説ではあまりうまくいっていなくて、ここから先は最先端の研究者がしのぎを削って日夜研究に明けくれているとかそんな感じの話になるらしい。

すごいな重力、人類に残された最後の未踏領域な雰囲気である。


とはいえ一般相対性理論で、近距離でない場合の話については重力の性質というのは実によく分かっていて、それは観測事実と恐ろしいくらいの精度で一致していたりもして、疑いようもなく正しいと認められているわけであるし、超近距離の素粒子とかの領域だと重力の影響は弱すぎて観測するのも難しい話だったりもして、人類としては今の理論体系のままでもあまり困らないというか、普段の生活に役立ついろいろにはたいてい理屈がついていて科学万歳な状況ではあるわけだ。


つまり素粒子レベルでの重力、曰くは量子重力の理論というのは人類にとってみればロマンなのであるロマン。


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