~第1話~ この新世界(ファンタジー)はお約束?
初めての世界で魔王討伐を果たし、その報酬で新たな異世界の門を再びたたく。
2度目の異世界生活、前異世界で読み漁った知識でノウハウは持ち合わせていたはずだった。
最強主人公ものにあこがれた主人公が
あの手この手でこの世界のお約束を探りつつ冒険するファンタジーです。
前世で魔王討伐を果たした私は新たな世界に生を受けた。
報酬として新しい世界に行きたいとの願いを神に聞いて貰いここに来たのである。
仲間と別れを済ませてやってきたこの地で、今度はどんな冒険がまっているのだろうか。
<イーストシティ・クローニカ>
私の新たなスタートはここクローニカの教会で始まった。
教会の広場には30名ほどの人が見えるが、そこまで装備も変わらないことから皆転生者と言ったところなのだろう。
司教
「新たな転生者の皆さん。この世界での活躍とそれぞれの道が明るいものになるものをお祈りします」
形式的な歓迎の言葉と祝福の加護を受け、後方より開かれた正門からそれぞれが門をくぐっていく。
僕
「それでは、持ち物を確認して段取りでも立てるか」
手慣れた異世界生活ではあるが、第一歩目のお決まりの展開把握と情報収集は欠かせないだろう。
現時点での持ち物は東の地方で流通するらしいソブリン銀貨が10枚のみである。
生きていくためにはこの世界での貨幣価値の把握が最優先である為まずはギルドを目指すことにした。
ギルドにはお昼を少々超えた頃についた。
酒場には活気があふれ、ウェイターがせかせかとジョッキをカランカランと鳴らしながら運んでいる。
その酒場を横目に見ながら僕は情報を得るためにまっすぐと受付に向かって進んだ。
受付のお姉さん
「いらっしゃいませー、初めて見ると、思うんですけどー…」
僕
「ああ、今さっき転生してきたんだ、まずは依頼の受け方と宿の相場を知りたい」
受付のお姉さんは手慣れた様子で資料を出して説明を始めた。
「それでは、簡単にですが説明を始めますね」
ようやく、最初のチュートリアルとも言えるお決まりの展開が終わりそうだ。
初めての小説になりますが読んでいただけたことに感謝いたします。
私自身、異世界物がとても好きでアニメ化されたものにはなりますがだいぶ種類は読んできたと思います。
その中でだんだん展開が似たり寄ったりな作品もやはり多くなってきていて、それはそれで期待に沿っていて面白いのですが、ここはこうだったら今後の展開はどういう展開ができるのだろうと思うようになり、自分で書こうと思いました。
やはり現在のお約束ルートに沿わない部分も作りたいとの思いから始めるため、なかなか受け入れがたい部分や、文章自体に稚拙な部分はあると思いますが、主人公と共に私も成長できればと思いますので皆さまよろしくお願いします。