3冊目のおまけ 『魔界図書館で本を借りよう!』 後半
注:この話は本編とは関係ありませんが、現在までに里音が使用した(もしくは里音が投げ飛ばした)本の紹介をまとめています。もちろん効果も書かれているので、いつ使ったのか探しながらお読みいただけると幸いです。
さ、それじゃあ後半戦に行きましょうか。後半ももちろん、魔界図書館の司書、里音がご案内するわ♡ あなたにとって運命の一冊が見つかるように、しっかりついてきてね。じゃあさっそく始めさせてもらうわよ。
⑩『メアリー・デビルズ』
恐怖の家庭教師、魔人メアリー・デビルズが主人公の児童書よ。これも『魔界カメレオンの冒険』と同じで、子供向けの本なんだけど、内容はどう考えても子供が読むには刺激が強すぎるわ。愉快犯のメアリー・デビルズが、魔法の傘を使って生徒たちにいろいろいたずらするんだけど、そのいたずらが命の危険があるものばかりなのよね。これを開くと、いたずらに使う魔法の傘に変化するのよ。
⑪『妖怪ポリスマン』
魔界っていうと、みんな完全な無法地帯を想像するみたいだけど、実際はそんなことなくて、ちゃんと悪人を取り締まる悪人……じゃなかった、警察もいるの。それがこの本に書かれている、妖怪ポリスマンたちよ。まぁこいつら、般若みたいな顔してるし、悪人を見つけたら寄ってたかってボコボコにするから、どっちが犯罪者かわかんなくなるけどね。それに凶悪な魔人にはヘコヘコしてるし。
⑫『魔界のプリマドンナ、バレリーナ・ツルリーナ・スベリーナ』
意外かもしれないけど、魔界の住人たちも舞台や演劇って大好きなの。ま、そのほとんどが最後は血みどろのデッドエンドで終わるやつばかりだけど。で、この本の主人公であるスベリーナは、魔界バレエを踊るんだけど、いつもすべってずこっけてたんだよね。だからあるとき観客から、逆立ちして踊ってみろってやじられたの。で、踊るとすっごい上手に踊れたから、その踊りかたをレクチャーした本なのよ。
⑬『魔人料理長の男メシ』
『レストラン・アクマール』と並ぶ百つ星レストランの『魔人の男レストラン』のコック長、それが魔人料理長よ。でも、歴史は圧倒的に『魔人の男レストラン』のほうが長いから、魔人料理長はアクマールのことをものすごいライバル視してるのよね。何度もレストラン同士の戦争、『死食会』が開かれてるし。でも味は抜群よ。ふんどしすがたのむさくるしい男たちが給仕するのに耐えられればね。
⑭『魔界ガーデニングのススメ』
魔界は人間界と違って、とっても緑豊かな世界でもあるの。どれくらい緑豊かかっていうと、植物たちが魔界の住人に宣戦布告するくらいに豊かでとっても危険なのよ。で、そんな植物たちを屈服させようってことで書かれたのがこの本なの。これを開けば、魔界に生息する植物たちを自由自在に操ることができるわ。もちろん使いかたを間違えれば、あなたが植物たちの栄養分となっちゃうから要注意だけどね。
⑮『愛しのあの人を(物理的に)つかまえちゃおう』
これも魔界じゃベストセラーの、魔界流恋愛ハウツー本よ。魔界でも恋する乙女たちは、片思いのあの人の心を、自分というおりの中に捕まえたいって思ってるみたい。というわけで、この本を開けば、片思いのあの人を、永久におりの中に閉じこめることができるのよ。ただ、それで果たして両想いになれるかどうかまでは、当然保証してくれないけどね。
⑯『あれ、あんたいたの~存在感ゼロの奈々氏の事件簿~』
人間界にも、こういう人っているんじゃないかしら。存在感が全くなくて、いるんだかいないんだかわかんないってやつ。このミステリーに出てくる探偵、奈々ちゃんもそんな存在感ゼロな人物なの。ただ、その存在感のなさは、本を読んだ人すら、「奈々ちゃんって出てきたっけ?」てな具合に首をひねるほどだけどね。それで、これを開けば奈々ちゃんと同じように、存在感ゼロの透明人間になれるってわけ。
⑰『時の魔術師テンポラルの時間研究』
いよいよ大トリの登場ね。時間や空間の魔法研究を行っている魔界のマッドサイエンティスト、魔人アイラロート・テンポラルが記した研究論文よ。彼は様々な研究論文を発表しているけど、どれもとんでもなく使いづらいのよね。そのぶん効果は計り知れないけど。この本は開くと自分以外の時間を止められるけど、本を地面に落とすと時間が動き出しちゃうの。とんでもなく重いから、持ってるだけで大変よ。
ふぅっ、ようやく全部紹介しきったけど、どうだったかしら? あなたのお気に入りの一冊が見つかった? えっ、まだまだ物足りないですって? とんでもないやつね、でもまあいいわ。わたしの物語はまだまだ始まったばかりだし、これからどんどん面白い、そして恐ろしい本が出てくるから、きっと素敵な一冊が見つかるはずよ。……あなたがそれまで無事だったらの話だけどね♡
いつもお読みくださいましてありがとうございます。
このおまけとは別に新章も投稿いたしますので、そちらもよろしくお願いします。




