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異世界に行くまでが長かった異世界行動録  作者: パレイドリア
放置ですかそうですか
8/18

スキルと小休止

思わず二度見

「す、ステータス...」


名前:

種族:人族

スキル:概念付与・神具変異・心の障壁・極小神域

称号:神宿す者・契約を待つ者・神域に耐えし者


「一個とかじゃないのか...」


「凄いですね!此処に来た人で最初からスキルがあった人はいないみたいですよ!」


「え?はぁ...え!なんでわかるの?!」


「そりゃあ私付喪神ですし、貴方のスキルにあるじゃないですか?」




いや、え?


「ステータス」

名前:

種族:人族

スキル:概念付与・神具変異・心の障壁・極小神域

称号:神宿す者・契約を待つ者・神域に耐えし者


「スキル詳細」



しーん...


「あ~別言わなくてもステータスは見れるみたいですよ~」


「嘘やん...てかスキル見えない...」


「私には見えるのですが?」


「ええ!なんでだよ...」


おれのスキルを俺が認識できない?

どういう事?




「なんで見えるのかも含めてスキル説明お願い...」

判る人に丸投げしようそうしよう。


「え~とですねー[概念付与]は、道具とか、形とか、逆に[かたちのないもの]を付与、与える能力ですね~言霊みたいなもの?」


「なんでそんな抽象的な説明なの?」


「明確な定義があるスキルじゃない、のですかね?感覚で分かるというか...」


へぇ、よくある[鑑定]みたいなことではないんだ?


「感覚か、色を説明しろって言ってる様な事なのかな?」


「そですね、ごめんなさい。」



シュンとさせてしまった。


「いや、全然大丈夫だから!ね!」


落ち込まれるとなんだか焦る。

そりゃあ抽象的にもなるか。

うーん、あ、そうだ。


「足場って考えたら足場ができたのもそゆこと?」


「あ!そうです!そんな感覚です!」




概念を実現するってチート過ぎやしないか...自重しよう...


「見えるのはなんで?」

俺には見えないのに~


「それは次の[神具変異]のスキルですね、私は付喪神なので、神ですし、道具なのですよ!で、それが変異するのですが、条件があって。」


ん、大事な所だ。


「[貴方が今まで持っていた道具の形や効果に変われる]です!この後でも手に入れた者なら私が憑けば使えるかもですけど、例えば。」



そう言って彼女が一呼吸置く。

「うお!」


「こんな風にお紅茶を出す事もできます!」


手品か、手の平から紅茶の入った見慣れた黒いコップが出てきた。


「飲んでみてください!」


「ああ、うん。」


うん、よく飲んだ安いティーバッグの紅茶の味だ、気が休まる。



「あれ?俺疲れてた?」


「いつも気づかないんですから、紅茶には[気分を変える、リラックスする、体を暖める]みたいな概念をもっているでしょ?」


「え?ああ、自分の持ってる概念でいいの?」



それは衝撃的だぞ!


「一つと決まった概念ではないようですね、概念の概念が違う!謎謎ですね!」


いや、謎謎ですね!じゃないよ、そこ曖昧にされると使い方分からないじゃないか。


「それより!疲れているでしょう?もう今日は寝たらどうです?」


「ええ、まだそんなに時間は」


「23時に起きたでしょう?今は20時ですよ。」




へ?


「ちょっと時計...あ、無いや。」


まぁ彼女が言うならそうなんだろう、寝よう。


「あ、時計に戻ります?」


「いやいいよ、信頼してるから」



(信頼!信頼っていわれた!)


「ん?どした顔赤くして、まさか風邪!上着1枚じゃ寒かった?!」



体感温度は人によって違うのに、やらかした!か?


「ああいいえいいえ!付喪神は風邪引きませんから!大丈夫ですから!」


「え、そう?無理しないでね?君が体調崩すのは僕は見たくないから。」




「ええ、大丈夫です!ゆっくり休んでください。」


「ああ、じゃあそうするよ。おやすみ...」


微睡む意識の中で、暖かい何かに触れた気がした。



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