生命力とかゲームと違うとか食べ物とか
率直に
「生命力って何?ゲームで見るHPみたいなもの?」
「ん~とですね~」
リフィーが目頭を押さえている、答え難い質問なんだろうか?
「はっきりと言うとHPの様に数値化されたものではないですね、地球で言う生命力とほとんど同じと思ってもらえれば」
うん、この辺りが[感覚理解]の追い付かない所か、だとすると劣化コピーみたいな形だな。
「ほーん、じゃあ攻撃力とか防御力なんかも?」
「はい、数値化できない形で存在しますねー、たとえば10の攻撃力で100HPのある敵を叩いたとしても、首を落とすとか、脛を攻撃するかで違いますし。」
はぁー、ま、そりゃそーか。首落ちてるのにHPがまだあるから死にませんとか、摂理に反するしなぁ。
あるのか知らんけども、自然の摂理とやらが。
「じゃあ[感覚理解]は随分必要性が高そうなスキルだね?」
「そうですね、元々は五感を持たない憑喪神としての私にマスターの[概念付与]を使ってできたようなものですし。」
「あ~、だからお腹いっぱいで気持ち悪いとかにならなかったのか、到着時点で???の所は働いてたワケか、足場作れたし。」
そうだよな、何もない凡人にあんな超常現象起こせるわけないもんな。
「劣化コピーみたいな形にはなるけども、お互いにスキルをシェアできる、と。」
「そうですね、マスターの考えでおおよそ合ってます。」
「ふむ、『おおよそ』って事は[感覚理解]は万能ではない、と。あ、責めてるわけじゃないからね?」
「そですねー、万能ではないですねー。」
「あ~、紅茶もらえる?」
飲みきってしまった。
「はい~、どうぞ~。」
「あんがと、これも他人には効果なさそうな感じがするなー。」
基本自分の道具から心理的距離が離れれば離れるほど効果が弱まりそうだね。
「リフィーも[紅茶] 飲まない?」
「マスターがくださるのならぜひ!」
ふんだくるように持っていかれた。
「ふうぅ~、はあぁ~、おいしいです~。」
恍惚とした表情を見せる、俺はいたたまれなくなって思わず背を向ける、まあ背を向けても相変わらず背中がくっつくくらいには近いが。
「落ち着きますね~、それに何だかお腹いっぱいです~」
ん?おやおや?神力が渡った?
「おお~、憑喪神にはそんな効果があるんか。」
確かに回復していた空腹感がまたちょっと顔を出してきた気がする。
「てか、割と腹減ったな、あれの出番か。」
葛根湯が出せる上、紅茶も出せるならいけるはず!でてこい!俺の相棒。
「[メイクドライフ!]」
なんてことはない、ただの栄養食です。
随分お世話になりました。
「おおー!ゼリータイプ、スティックタイプと両方あるではないか!それに味も、ミックスフルーツ!俺の一番食べやすい味!スティックタイプはチーズ味にチョコ味!」
食事に感心が無いからさっさと食べれて栄養が摂れる『メイクドライフ』さんにはほんとに感謝です、全てを網羅しているわけではないけれども。
「早速いただきまーす、んぐ、うん、うん!旨い。」
まあぶっちゃけ作るのに神力使ったからとんとんか?
「リフィーも食べる?」
「はい!初めての味覚!もぐもぐ...これが甘いというやつですね!とても良い感覚です!」
笑顔がこちらにも伝わってくる、一応背中越しなんだがな。
「マスター!他には!他にはどんな甘味が!!」
ずずい!
目の前までこられてしまった、美少女が目の前にいるのはドキドキするなぁ。
「他に?えっとー、うーん?[大福]出てこないか」
「やっぱり思い入れのある物じゃないと駄目みたいだね。」
「えぇー、そんなぁー。」
分かりやすく落ち込まれる、どうしよ、なんていったらいいんだ?
「うーん、えーと、ごめん?あ、そうだ、[ラーメン]お、でた!」
母親が生きてる間の思い出、曖昧だけれども確かにその頃はラーメンをよく食べていたはず。
「うん、これ食べて元気だして?」
神力の容量増加した分回復も早いのかな?それともここの神力を流用している?
まぁどっちでもいいか。
「ほほう!これは!紅茶のように温かい!そしてしょっぱいっていう味ですね!お腹の中が温かく満たされていく感じがします~」
「あはは、それは何よりだよ。」
でも自分で外食するようになってからはラーメンなんか重いし油で胃もたれするし味濃いしで、思い出の中では美味しかった記憶があるからついつい入っては後悔するんだよね、もうそんな機会ないだろうけど。
ただの食事会になってしまったな~、とりあえず、判った事は
数値化されたステータスの概念は無い
スキル共有は劣化コピーのようになる
感覚理解は万能ではない
[概念付与]の効果は心の距離が離れれば離れるほど効果が弱まりそう
こんな所かな?




