私だけ何故?私の痛みは凄いのだ、何故誰も知ってくれない?
知りません。
そうでしょう?
知ってるという方が嘘です。
知りません。
知りたくないですし、聞きたくないです。
誰しもが好き好んで聞きたくない事を知りたいと思う方が遥かに少数派であり、体験であれば尚更少数派です。
知りたくないです。
想像したくないです。
聞きたくないです。
・・。
本を出したらどうです?
掲示板に書いたらどうです?
闇を。
人は闇を怖がり、出掛けたくありません。
人は闇を愛しません。
人は闇を欲しがりません。
闇に爪先を突っ込み、落ちる落ちると騒ぐのが好きなだけ。
派手なパーティーも。
合コンも。
不倫も。
浮気も。
夜歩きも。
ナンパ待ちも。
本人達にしてみればまだ落ちてない。
落ちる寸前のスリルを楽しみたいだけ。
あなたもそれは解ってらっしゃる。
だからむかつく。
味わいを知りたいか?
ならば教えてやろう。
皮肉な世界を教えてやろう。
味わいたまえよ、欲しかったんだろう?この闇の味を。
どう?
どう?
ほら。
ほら。
ほら。
ほら。
ほうら!
どう?
実に嫌な気分だろう?
これが味わいたかった味だよほらあ!
味わって!
さあ!
味わってえ!
・・。
痛みを知れ。
同じ量の闇を知れ。
遊びの相手に無理やり食わせる。
それで?
どうなります?
まるでドラッグ。
あの深い量の闇を食わせても、あなたは満たされない。
知る人間を増やしてもあなたは満たされない。
理由を答えましょう。
それはあなたが一人だからです。
・・。
あなた以外の人は前に進む。
何故進む事が出来るのかあなたは理解が出来ない。
量が足りなかった。
いいえ。
質が?
いいえ。
深さが?
いいえ。
それではどうして?
前に進む人は一人じゃないからです。
何故痛みを共有出来ないのか?
何故思考を共有する術を人は持たないのか?
これだけ脳ミソが大きいのだからそんくらいの能力あれよ馬鹿か?
わざと捨てたんです。
・・。
意味が解らない?
わざとその能力は捨てたんです。
前に進む為に。
人は一人が落ち込んでても、もう一人が能天気で、馬鹿で優しい場合、励ます。
空気を読まずに、無責任に、励ます。
そして、世の中は前に進む。
落ち込んでいる人の痛みを全ての人が瞬間瞬間共有していたら?
・・。
何も。
何も進まない。
社会が回らない。
社会が回らないと、また落ち込む人が続発!
悪循環。
だから捨てたんです。
そして、友人や、恋人、相棒から無責任な励ましや、しかり、止められ、思い止まり、生きていける。
あなたはそれが出来ない。
だからあなただけ前に進めない。
あなたの心の穴は埋まりません。
しかしだから、他の人にも穴をとは筋が通りません。
じゃあ、どうすれば?
何の為にネットがあるのですか?
書いてください。
知って貰ってください。
辛かった。
耐え難かった。
無力感を骨に染み込ませられた。
何で私だけ?
と。
書いてください。
知って貰ってください。
人に歪ながらも知って貰う。
それは本当に必要な事です。
何故誰も解らないんだ?
捨てたからです。
捨てたからです。
あなたの苦しみを味わって落ち込む暇は本当に本当にない。
介護。
老後。
朝食。
ごみ出し。
市役所。
銀行。
会社。
泣く子供達。
・・。
いっぱいいっぱいです。
これ以上抱えられない。
たまにスリルが、ストレス発散の為の闇の近くまで行きます。
それは触りたい訳じゃない。
見るだけ。
ふざけるだけ。
闇の手前で騒ぐだけ。
味わいたくもない。
愚かな子供なんです。
あなたに必要なのは話す相手と、愛する人です。
利害を越えた相棒です。
ペットも馬鹿に出来ませんよ?
いやいや!
本当に。
解らないのは捨てたから。
前に進めないのは話さないから。
人は一人です。
しかし、一人なのは一人ではない。
同じく一人なあの人と、あの一匹と。
無力だった自分の事を話しましょう。
一緒に泣いてくれたなら。
あとは、解るな?
《END》