夏空/
原爆忌に。
見上げる夏空の青さを若さだと、はしゃぐ気になれないのは、なにも今日が原爆忌だからではなくて。
それでも、七月の相生橋を思い出す。化石たちが待っていた正午、驟雨が去り蒸し暑かった。
今日も、あの川は煌めいているだろう。そして空は雲を浮かべて静かだろう。
気が付けば街には蝉の声が鳴り響いている。雑踏には金髪碧眼の観光客が混ざっている。百年の敗戦があったのだ。
真夏日はまだまだ続くだろう。もう誰もが凍り付いたままではいられないのだ。
原爆忌に。
見上げる夏空の青さを若さだと、はしゃぐ気になれないのは、なにも今日が原爆忌だからではなくて。
それでも、七月の相生橋を思い出す。化石たちが待っていた正午、驟雨が去り蒸し暑かった。
今日も、あの川は煌めいているだろう。そして空は雲を浮かべて静かだろう。
気が付けば街には蝉の声が鳴り響いている。雑踏には金髪碧眼の観光客が混ざっている。百年の敗戦があったのだ。
真夏日はまだまだ続くだろう。もう誰もが凍り付いたままではいられないのだ。
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